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導入製品Victory-ONE【検収照合】
「ピップエレキバン」や「スリムウォーク」などで知られるピップ株式会社様。
同社は大手ECサイト向けに、月間数十万明細にのぼる商品を卸販売しています。
しかし、出荷明細とECサイトからの支払明細の照合処理は、Excelベースの手作業で実施していたため、手間と時間が大幅にかかり、計算ミスが発生するリスクを抱えていました。
そこでR&ACの本格的な入金消込・債権管理ソリューション「Victory-ONE」を導入。
同時期に導入したRPAツールと共に、データの取込から複雑な照合までを自動化しました。
今回は、なぜVictory-ONEの導入を検討することになったのか、どう活用されているのかについて、関係者の方々にお話しを伺いました。
医療衛生用品、ベビー用品、日用雑貨用品等の卸事業を中心に展開するピップ様。近年はドラッグストア、量販店、スーパーマーケットなどの小売店ばかりでなく、eコマース事業者への卸販売も増えています。大手ECサイト(以下、ECサイト)もそのひとつで、卸の取引全体の数%を占めるといいます。
Victory-ONEの導入以前から、一般的な取引先からの支払データは自社の照合システムを用いて請求明細と照合していますが、本ECサイトから受け取る支払データは、構造が特殊なために既存システムでは対応ができていませんでした。
Victory-ONEの導入により、手作業の部分は全体で約70%削減され、作業工数も月に約16時間の短縮が実現しました。属人化の解消も進み、徐々に別のスタッフで対応ができるようになりつつあるといいます。
佐藤氏は、
―「別の業務にも対応が可能になり、部門全体の効率化が進んでいます。作業ミスのリスクが排除されたことで、担当者のメンタル面での不安も解消されました。特定の担当者への依存やExcelデータが破損する不安もなくなり、事業の継続性も確保されています」と述べています。
マッチングの正確な結果が早期に取得できるようになったことでECサイトに対する反証スパンも短縮されています。
杉村氏は、
ー「ECサイトに再請求する際、今までは数値の正確性に多少の不安はありました。Victory-ONEに切り替えてからは、以前より早いタイミングで、かつ自信を持って再請求などの対応ができています」と語ります。
全社的にもエビデンスの正確性が向上し、コンプライアンスの強化が実現したことも見逃せません。
原子氏は、
ー「従来は取引で不明瞭な部分もあり、年1回の会計監査で監査法人から指摘を受けることもありました。Victory-ONEの導入後は、違算金に対して明確なエビデンスが示せるようになり、監査品質も向上しています」と話しています。
(インタビューにご協力いただいた皆さま エントランス前にて)
Victory-ONEが稼働したばかりということもあり、ピップでは今後も操作マニュアルを整備しながら、照合処理をジョブローテーションできるように活用レベルを高めていく考えです。
杉村氏は、
ー「活用を深めることで、違算自体の数を根本的に削減していけたらと思っています」と展望を明かにしています。
また、今回のプロジェクトをきっかけに導入したRPAの適用範囲を拡大し、データのアップロードなどさまざまな業務を自動化することも構想中です。
原子氏はR&ACに対して
ー「今後も業務の効率化や自動化に向けて、さまざまな支援をお願いします」と期待を寄せています。
会社名
ピップ株式会社
住所
東京都千代田区内神田3-3-7(広域第三支社)
創業
1908年(明治41年)
設立
1946年(昭和21年)12月18日
資本金
2億7,000万円
従業員数
684名(連結)(2018年10月期)
URL
事業内容
1908年(明治41年)に医療用品の卸問屋として創業。以来、100年余りにわたり卸売業を営む。1968年(昭和43年)より自社商品の開発を開始。医療衛生用品、ベビー用品、健康関連商品等にラインナップを拡大している。
現在は、ピップグループ(フジモトHD)の一員として、「THE WELLNESS COMPANY」(人々の身心の健康に貢献する企業)の実現を理念にビジネスを展開。創業110周年を迎えた2018年は、第4の創業期として新たに「消費者起点のマーケティングカンパニー」を掲げ、自社商品開発事業や卸事業においてマーケティングをキーワードとした新たな取り組みをスタートさせている。
※特記の無い限り情報は2019年4月末時点のものとなります。
入金消込・債権管理の自動化のケーススタディ
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